SEにも交渉はつきもの

SEの仕事では、程度には幅があれど、交渉はつきものである。
お客様との交渉もそうだし、社内でも進め方では交渉というか、論議はある。
上司との関係(仕事や昇進、配属など)でも交渉が必要だ。
ランチに同僚とどこに食べに行くか。自分が行きたい店に誘導するのも交渉。
この交渉だが、とても難しい。

アリストテレス弁論術として、人を説得するには、エトス(信頼)、パトス(感情)、ロゴス(論理)がいるとのこと。
まさしくその通りで、自分にはまったくできていないと反省してしまう。
自分の意見が正しいと思い込み、なぜわからないんだ!と感情論で言ってしまう。
反論されたらなおさら感情的になり、さらに厳しく論破しようとする。もうめちゃくちゃ。

まず、自分が信頼されること(エトス)が大事。
たとえば、子供が「父親の言うことだけは聞かない」と決めていたら、どれだけ正しいことを言っても聞かない。

また、相手が感情が受け入れられる状態になっているか(パトス)も当然大事。

そして、言っていることが正しいことも大事だ。
理系の私からすると、パトスが大事と思っている。
しかし、もしかすると、パトスなんてほとんど重要ではなく、エトスが9割を占めるのではないかもしれない。しょせん、人間は感情の生き物なのだから・・・。

仕事を愛する人と仕事をしたい

私が取引している製品メーカーさんで、自分の製品が大好きな方がいる。
自社製品に惚れこんでいるので、どれだけその製品が素晴らしいのかを、幸せそうに語ってくれる。なんともほほえましいというか、こちらもうれしくなる。
当然、製品に関してはとても詳しい。どんな質問をしても、即座に回答をくれる。その製品に関しては、私は彼に対して、絶大な信頼をしている。

彼は自社愛で満たされているので、会社のロゴが入ったノベルティだけでなく、シャツやカバンなども愛用している。電車でロゴ入りを使うのはやや恥ずかしいと思う人もいるだろう。しかし、その製品が好きだから、自然と身に付けているのである。

本田健さんのミリオンセラー作品である「ユダヤ人大富豪の教え(だいわ文庫)」には、「お金儲けのことばかり考えている連中よりも、仕事が好きでしょうがない人間の方が成功するのだ」とある。

ユダヤ人大富豪の教え
本田 健
大和書房
2003-06-19


花屋さんの例が書いてあり、「花が好きな店の主人は、自分が大好きな花で、お客さんにどのように喜ばせようかと考えている。余分にサービスをしようとか、きれいにラッピングしてあげようとか、・・・」。「一方、利益ばかり考えている花屋は、その逆をやる。一本サービスするなんて、とんでもない。ラッピングするときは有料にして利益を出そう。・・・」
本にも書いてあるが、どちらの花屋で花を買いたいかを考えたら、明らかに前者である。また、「客は、花を愛する花屋で花を買うと、幸せな気持ちになる」ともある。

私がメーカーの彼に感じた気持ちと同じなのである。

ジャンプのマンガ「バクマン。」でも、人気NO.1の漫画家である新妻エイジに関して、真城から「僕たちと新妻さんの一番の差はどこですか?」の問いに、「佐々木編集長は「マンガをどれだけ愛しているか」と答えている。
自分が本当に仕事に情熱を捧げているからこそ、読者やお客様に高い価値を与えることができるのであろう。


フリーランスの意識調査

労働政策研究・研修機構の調査があります。
http://www.jil.go.jp/press/documents/20180328.pdf

フリーランスといえど、それで生計を立てている人というよりは、兼業の人も含めてのデータです。ですから、たとえば、条件は、以下です。
・兼業73.4%
・1ヵ月の平均の作業日数は、「7日以下」の者が全体の3分の1程度を占める

独立自営業者(フリーランス、個人事業主、クラウドワーカーなど)の一年間の報酬総額は200万円未満の者が6割という結果です。これで生計を立てるのであればツライですが、兼業(副業)という位置づけであれば、結果は変わるでしょう。実際、自分のペースで働けるなどが理由で、仕事の満足度は高い(満足している/ある程度満足しているの合計68.0%)という結果が出ています。

自分の持ち物の中で 最も素晴らしいものは可能性だと思っている

新しい家電を業界に吹き込むバルミューダの社長である寺尾玄氏の言葉(テレビ東京の「カンブリア宮殿」より)

バルミューダは、スチームを入れるトースターや、柔らかい風を起こす扇風機などのヒット商品を作っている。家電の勤務経験が無い社長が、町工場を回って製品を作ったというところに驚いた。
https://www.balmuda.com/jp/

SEの我々も、単なる下請けであったり、会社の単なる作業員として働くこともありますが、「可能性」を持っているということは、忘れたくないものですね。

大した命じゃないんだ 燃え尽きるまでやれ

この言葉は、科学者である落合陽一さんが、作家である父:落合信彦さんからもらった言葉で、心に残っているようです。(情熱大陸で見ました。)
情熱大陸で映った落合さんは、食事もお菓子などで済まされて、寝る時間を惜しんで研究をされています。お父さんの言葉を正しく実践されているように感じます。
こんな風に仕事ができたら、かっこいいなあと思います。

一方の私たちはというと、仕事をしていると、小さなプライドが邪魔したり、待遇の不満ばかりを口にしていたりします。
まずは気持ちの持ち方から変えなければいけませんが、私なんて、プライドを持つほどのたいした人間ではありません。やるべきことは、邪念を払って、とことん燃え尽きるまでやることなのでしょうね。

自分の技術をきちんとアピールすることの大切さ

システム構築は何人かのプロジェクトで行われるため、社内に限らず、協力会社の人たちと共同で仕事をすることが多い。その時、仲間たちの高い技術力および段取りのよさ、的確な対応をする見事な仕事ぶりをみて、何とも言えずうれしい気持ちになる。日本の技術者は優秀だなあとつくづく思う。
でも、彼らがいろいろな面で恵まれているかというと、疑問に思うこともある。やりがいのある仕事を任せられていないと感じる人もたくさんいる。また、プロジェクトでは欠かせない重要人物であっても、名刺の肩書きを拝見すると、地位面でも評価されていないように思うときもあり、少し寂しく思う。
逆に、「あれ?」と思う人が高い役職についていることもある(世の常ですが・・・)。

人事というものはときに冷酷でなので、地位に関しては(恵まれなくても)やむを得ないと思う。(それは、誰もがわかっている気がします)。
しかし、「やりがいのある仕事ができない」「自分の能力を発揮できない」ということに関しては、納得しがたいことです。
人間というのは、給料だけのために働いているわけではないからです。

では、どうしたら、やりがいのある仕事や、自分の能力を発揮する場を得ることができるのでしょうか。

正解は一つではありませんが、自分をPRすることが大事な要素だと思います。(多くのSEの皆さんは苦手でしょうね)
でも、iPS細胞の山中教授の本を読んで、少し驚きました。PRすることは大事とは薄々感じていたのですが、どれくらい大事かというと、いい実験をするのと同じくらい大事というのです。「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)」には、「研究者にとっていい実験をするのは非常に大切。でも、それは半分。それと同じくらい、自分のやった結果をどのように伝えるか、どう議論するか、どう講演で発表するかが大切だといいうことです」とあります。


島耕作シリーズで有名な弘兼憲史さんも著書の「男子の作法」(SB新書)の中で、「アピールしなければ伝わらない」というタイトルで、松下電器で希望の部署に配属するためや、漫画家としてデビューするときもアピールを考えたと述べられています。

男子の作法 (SB新書)
弘兼 憲史
SBクリエイティブ
2017-01-06



SEでいうと、技術を高めていい仕事をすることと同じくらい、社内や社外に自分の実力をPRすることが大事ということではないでしょうか。

私が資格をたくさん取得したことは、自分をPRすることに役立ったことは間違いありません。たとえいくら私がネットワークの技術に秀でていたとしても、上司や人事、お客様がそれを知らなければ、仕事を任せてくれません。出版社が無名の私に本を書かせてくれたのも、たくさんの資格に裏付けられた技術があると理解してくれたこともあるはずです。

資格には、多くの皆さんが苦手とする自分をアピールすることをかなり効果的に代行してくれるという利点があるような気がしてなりません。

成功だけを持ち逃げできない

成功者の告白 (講談社+α文庫)
神田 昌典
講談社
2006-09-21


企業で成功してビジネスで光が当たれば、影となる出来事が噴出する。
この小説では、その話として、家族の病気、離婚、組織内での裏切りや不協和、愛人問題などがリアルに書かれてある。

小説はあるが、著者がコンサルタントとして経験してきた事実をもとに書かれてある。
面白すぎて、一気に読んでしまった。

最後の方にある「愛する子供を抱きしめられること」「妻の存在に心から感謝できること」「悲しみ、そして喜びをともに共有できる友に出会えること」などが、人生においてはもっとも大事なのではないかと、改めて感じる。
マイケル・チャン氏の以下の著書でも、「私にとって、家族は何よりも大事なのです。もちろんテニスよりも」とありました。そして、錦織圭選手のコーチを受ける際、フルタイムではないことや、ツアーに家族を同行させるなどを条件されたそうです。自分にとってとても大切なもの、それを見失わないようにするべきなんでしょうね。結果、成功すればいいですが、ビジネスも家庭も仲間もすべて失ってしまうのは最悪ですから。


(後ろ向きな話です)生き方について

(読む価値があまりないと思いますので、あしからず…。)

私は27くらいのときに手帳に人生の目標を事細かに記載し、それを達成することに全身全霊を捧げてきた。

私は不器用で、平凡で器の小さい人間なので、たいした人生を送ってはいない。そして、長い嵐の中にいたときもあり、体調を壊したときもあったが、手帳に書いた目標はある程度達成できた。当然、その結果を得られるだけの努力をしてきたので、その点は、よくがんばったなあと思う。(振り返ってみると、同じ努力はもう絶対にしたくない。)

しかし、私はあるミスを犯した。
それは、目標を44歳までしか書かなかったのである。
その結果、現在ではなんとなく目標がぼやけてしまった。
今でも精力的に原稿を書いたりしているが、少し方向性を見失っている感がある。
自分らしいことをしたいのであるが、具体的なものが見えないのである。
これは、目標を書かなかったのた一つの理由だろう。

でも、それだけが理由ではない気がする。パワーがみなぎっているのであれば、次の目標を書き足せばいいだけだ。
こうなった要因の一つとして、年とともに、生き方や考え方も変わってきているのかもしれないと感じた。

食事も急いで食べ、旅行や飲み会にもいかず、がむしゃらにパソコンに向かっている人生も正解だが、そうじゃない人生も正解という思いが強くなったのではないかと思うのだ。
適当に仕事をする人に腹を立てず、「まあ、人それぞれ」と割り切るのも大事である。

外山 滋比古さんの「老いの整理学 (扶桑社新書)」には、次のようにあります。
「いやなことは、”知らぬがホトケ”。運悪く知ってしまったら”忘れるがカチ”。これは決して無責任ではない」

老いの整理学 (扶桑社新書)
外山 滋比古
扶桑社
2014-11-01


また、弘兼 憲史さんは「男子の作法」の中で、こう述べています。
「僕は幸せになるための3つの信条として、「まあいいか」「それがどうした」「人それぞれ」ということを言ってきた」
また、「まあいいか」とストレスを感じないように生きることで、70歳まで大きな病気もされなかったようです。

男子の作法 (SB新書)
弘兼 憲史
SBクリエイティブ
2017-01-06


SEは高い品質を求める職業ですから、細かいところまできっちりしてしまいます。
しかし、「まあいいか」と、少し雑な考えを持つことも、幸せな人生を送るには大事なのかもしれません。

31アイスクリームは、なぜ32個のアイスを用意しているのか

「31の由来」として、サーティワンアイスクリームのサイトにはこのようにある
「1ヶ月(31日間)毎日違ったおいしさを楽しんでいただきたい」
http://www.31ice.co.jp/contents/info/about.html
なるほど。こういう理由を聞かされると、つい誰かに話したくなるものである。
でも、お店に行くと、実際には32個(種類)のアイスクリームがある。
なぜなのか。

偉そうにこのタイトルを付けて、実は答えを知らない(ごめんなさい)。ただ、アイスケースを見ると、4個単位である。4×8=32が収まりがいいからかもしれない。または、1つはアイスが切れたときでも、31種類をご提供できるという予備なのかもしれない。

今度、取材をしてみたいものである。

でも、私は、この1個の予備というのは、SE(システムエンジニア)の仕事において、とても重要だと思う。(いきなり話が飛躍してしまった……)

SEの仕事は、顧客からのえげつないコスト削減要求により、リスク費用というか、余裕を完全にゼロにすることがある。これは、金銭面に限らず、人員的にも、納期的にもギリギリなのである。これはしんどい。
ほんの10万円の予算であったり、たった1日の納期の余裕があれば、うまくいくことがよくある。また、その余裕が、心理的な負担を大きく減らしてくれるのである。
「31個なんです」と言って、手違いで同じアイスがあれば30個になってしまう。その1個の余裕がないだけで、お客様を裏切ってしまうことにもなるのである。
余裕がない仕事は、仕事の焦りにつながり、ミスも増えてしまう。

さて、リスク費や余裕はどれくらい持つべきか。
私は3%以上を提唱したい。3%を切ると、きついだろう。
サーティワンアイスクリームでも、31個に対し、1個の余裕を持たせている。1÷31=3%である。
最後は、かなりのこじつけであったが、まあ、そんなもんではないだろうか。

SEの給料は高い?

日経コンピュータ2012/8/12号に、IT企業の給料などが載っている。是非ご覧いただきたい。
ちなみに、大手企業99社の平均は627.2万円で、1位と2位は以下であった。
1位 シンプレクス・ホールディングス 1210.3万円
2位 野村総合研究所 1051.8万円
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これくらい欲しいですね
※投票は何回でもできますが、過去の結果が上書きされます。
※性別や年齢などは、選択しなくても投票できます。

女性SEの給料に関しては、 の記事を確認ください。

参考であるが、以下は統計情報
「政府統計の総合窓口」から「平成25年賃金構造基本統計調査」の「職種」より抜き出したものである。
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001011429

年収の欄は、「きまって支給する現金」x12 + 「給与額 年間賞与 その他特別給与額」とした。

区 分 年齢 所定内
実労働
時間数
超過
実労働
時間数
きまって支給す
る現金
給与額
年間賞与 その他特 別給与額 年収 労働者数
  時間 時間 千円 千円 千円 十人
システム・エンジニア 38 154 15 406 1,113 5,979 314,570
プログラマー 32 160 20 307 672 4,361 82,100
医師 41 159 13 833 720 10,719 64,600
高等学校教員 44 160 2 426 1,664 6,780 70,850
電車運転士 40 149 13 387 1,466 6,111 27,230

SE(システムエンジニア)とプログラマーの年収は他より低いですが、年齢も若くなっています。なので、医者にはさすがに勝てませんが、世間の給料から見たら、比較的高いのではないでしょうか。