(1)企業概要
創始者はトーマス・ワトソン・シニア。至上最大の赤字を計上した会社でもある。

(2)ルイス・ガースナー
1993年、崩壊寸前だったIBMのCEOとなる。ガースナーはそれまで(クッキーなどのお菓子で有名な)ナビスコの会長であったが、数年のうちにIBMを見事再生させた。
「成功の秘訣を書けると思ったとき、成功への道は閉ざされる」と言っていたのが印象的。
最初の年に6万人をリストラし、就任5年で160億ドルの赤字を50ドルの黒字にした。事業の方向性をサービス事業を中心としたことが正解だったらしい。(現在の収益の5割を占める)

(3)書籍
巨象も踊る
ルイス・V・ガースナー
日本経済新聞社
2002-12-02

かなり分厚い本なので、読むのは大変。
ナビスコの社長とIBMの社長はずいぶんと違うようだ。
おもしろかったというか、なるほど!と思った引用を紹介する。
「業界の主な経営者を見てみよう。まったく驚くしかない面々である。(中略) ここまえ遠慮なく、あけすけに話す経営者はめったにいない。とんでもない発言をするし、公の場でなんとも面白い表現を使って互いに攻撃し合う。相手の製品、約束、発表をけなすことに、何の不安も感じていないようだ。(中略) 以前に関わった他の産業には、そのような大騒ぎはなかったし、情報技術産業の経営者にとってごく普通だとされることの十分の一でさえ、発言しようとすると、顧問弁護士が飛んできてわたしを縛り上げ、猿ぐつわをかませ、ドアから出られないように釘を打ちつけていくだろう。」
IT業界は特殊だということであろう。情報技術産業に業界団体がないこともかなり不思議と発言されている。

以下は、IBMにいらした馬場さんの本。これぞ真のSEというかんじで、立派な本。私はここまでできません。読む価値あり。最も心に残ったのは「顧客が51、会社が49」という判断基準。営業マンはときに「顧客が100だろう」という要求をしてくる。しかし、そうは思わない。ぜひ読んで下さい。
SEを極める50の鉄則
馬場 史郎
日経BP社
2000-04