森永卓郎氏の「新版年収300万円時代を生き抜く経済学」(光文社)にショッキングな現実が述べられている。「ひとつだけどうしても言っておきたいのは、『これから日本が市場原理主体の社会に変貌する中で、能力や成果が正当に評価されるようになるのだから、きちんと仕事で成果を出していけば、それが出世に結びついていく』と考えるのは、完全な誤りだということだ。」と述べられている。ライバルを蹴落としたり、上司に取り入る、人の手柄を横取りするなどが必要というのだ。

また、「渡邉恒雄メディアと権力」(講談社)には、「渡邉さんは自分に頭を下げてくる人間にはそれなりの分け前を与える一方で、刃向かってくる者は徹底的にやっつけた。その世界でボスになる戦術戦略をよく知っていたんだね」と述べられている。

これをできるSEがどれほどいるだろうか。いや、出来るとしても、このことに価値を見出す人がどれくらいいるかと思う。少なくとも私はそんなことをして出世をしたいとは、これっぽっちも思わないし、森永さんもその点では同じ考えかと思う。