仕事は本当に難しいと思う。どれだけ技術力が高く、仕事が速くても、周囲から信頼されて、いい仕事が与えられるとは限らない。根底には「信頼」が必要だ。「信は万物の基をなす」という言葉通りである。
では、どうやれば信頼が得られるか。私に答えは無いが、細かなことでいうと(こまかくないかもしれないが)、時間を守ることであろう。
 堀栄三氏の「大本営参謀の情報戦記」(文藝春秋)には、時間を守ることに関して「初代の武官の第一の仕事は、まず信用を得ることであろう。信用獲得の第一の仕事は、ドイツでは時間を守ることである。訪問、面会、パーティすべてそうだが、定められた時刻の五分前には到着して、時計を見て定刻に玄関のベルを押す。そのためには、前もってその家までの道を必ず一度は走って予行をしておく。“あいつは時間の正しいやつだ”と言われ出したら、信用は必ず築かれる。」と述べられている。
 田中ミエさんの「ダンナ様はFBI」(幻冬舎)には、「アメリカ人はオフィスの机の上に必ずと言っていいほど家族の写真を飾っている。それは自分を励ましたり癒やしたりするためではない。自分は家族を大切にし、愛している人間だから、信用しても大丈夫ですというアピールだ。」と述べられている。確かに、家庭や仲間を大事にしない人は、信頼できない気がする。
 信頼を得るのが難しいのが、時間を守って家族を大事にさえすればお客様からの信頼を得られるわけではないことだ。やはり本業の仕事ぶりも見せなければいけないだろう。