個人向けの商品と違い、企業向けのシステムというのは、いいシステムと作れば売れるという単純なものではない。
営業活動が大事になる。単に売り込むというだけではない。お客様と信頼関係を作る行為が大事だと思う。
そのためには、小さいことで言えば、時間を守ったり、礼儀など、いろいろあるだろう。私はSE(システムエンジニア)の仕事において、信頼関係を作るために、どうしたらいいのか、よくわかっていない。
これは、私に限らず、多くの人がきちんとは理解していないと思う。SE(システムエンジニア)は技術向上には余念がないが、営業的な能力向上にはそれほど注力していないだろう。それに、技術と違って、人相手の仕事は答えがないし、相手によって正解が変わるから難しいのだ。
多くのSEが迷うし、正解も無いのであるが、だからといって何もしないのではよくない。信頼関係を作る点で進歩はない。では、どうするかというと、「顔を見せる」ということは大事ではないか。お客様の要望や不満も直接耳にすることができる。
その人と接する時間が長ければ、その人を好意的に思うというようなことも聞いたことがある。お客様に好かれるということも大事だ。

また、システムの開発をしているときに、なぜこんな無駄な仕組みが必要なのか、なぜ、そういう無駄だらけの仕様になっているのかと感じることが多いのだ。
  SEの仕事はお客様の生の声を拾うことはとても大事だと感じるのであるが、いいシステムを作るというシンプルな構造で世の中は動いていないのだ。お客様のところに出向くと、これに気が付くことがある。
 無駄な仕組みがあったとしても、お客様の上司意向であったり、会社組織の不条理であったり、はたまた、お客様担当者の身勝手であったり、いろいろなのだ。
 やむを得ない事情があるのだ。当然、それを説得すればいいのであるが、それをできる可能性はかなり低い。すると、変な仕様のものを無理に作るなど、困ったことになる。
 そのやり方がいいかは不明であるが、お客様と生で接して初めて分かることがあることは事実だ。
 今後も、なるべく現場に足を運ぶことが、SEに求められるだろう。
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画像: お客様の身近な相談役としてのSE(システムエンジニア)

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