違う言い方をすると、「できるSE(システムエンジニア)は教えなくても自分で成長する」である。

SE(システムエンジニア)の世界であっても、以前は、育成の3本柱として、OFF-JT、OJT、自己啓発の支援を会社が積極的に行ってきた。しかし今では、長引く不況もあり、教育予算の削減もともなって、SE(システムエンジニア)育成の軸として、 上司や先輩が業務と通じて指導するというOJT(On-the-Job Training)を中心に行っている。

しかし、OJTが有効に機能していない会社がほとんどだ。OJTという名目になっているが、実際には育成はほったらかし。その原因は、多忙などの理由で教える余裕が無いこと、ITの時代の進歩の速さもあって教える能力がない(教えられない)こと、などがある。
 
だからといって「教えてくれない」と嘆いてはいけない。そもそも、仕事は教えてもらうものではないのだ。自分で学ぶものなのである。羽生善治氏の著書「決断力」には、「受け身の姿勢だけでただ教わるというのでは、集中力や思考力、気力といった勝負に必要な総合的な力を身につけることはできないだろう」と述べられている。

教えられて伸びるのではなく、自らが高い意識をもって学んだSE(システムエンジニア)が本当の成長しているのだ。
また、レベルの高いSEに共通して言えることは,「なんでも教えてもらう」という考えではないことだ。分からないことは,まず自分自身で調べたり試したりしている。自分自身で何とかしようという気持ちや行動が,結果的にスキルとして身についていく。
イラスト:人言われずとも、自ら調べようとするSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 人言われずとも、自ら調べようとするSE(システムエンジニア)

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