バイキングの魅力は何か。まずは食べ放題ということだ。好きなだけ食べることができる。 もう一つは、いろいろな種類のものが食べられるということである。

ところで、SE(システムエンジニア)という生き物は不器用なのだろうか、バイキングの魅力を味わえる人が少ない気がする。自分の好きな同じものばかり食べているように見受けられる。食事の楽しみ方は人それぞれだから、他人が意見をする権利はない。けれど、もったいない気がする。これに加えて、貧乏性のせいか、バイキングになると食べ過ぎる。その結果、胃の具合を悪くする。

SE(システムエンジニア)の仕事でもバイキングと同じようなことが言える。SEの仕事は、バイキングのように幅広いメニューなのである。技術的な仕事ばかりではない。資料作成や事務処理、お客様との商談や社内調整業務、嫌な上司と飲むのも一つの仕事だ。しかも、食べ放題の食事のように、山ほど降ってくる。たいていのSEは、嫌いな仕事は口に合わないからとはねつけ、技術がらみの好きな仕事だけを食する。しかも、食べ過ぎる。技術的に深すぎるところまで迷いこんで、一人で悩む。誰も使わない機能にこだわったりする。バイキングへの向き合い方と同じように感じる。

かといって、バイキングのお店や居酒屋やファミレスのように、何でもそろっている店が必ずしも一番いいというわけではない。一つのメニューだけを提供する専門店も人気なのだ。

職人と言われるSE(システムエンジニア)もこれと同じだ。不器用な人なので、仕事を手広くやったり、バランスよくやったりするのは苦手である。しかし、特定の技術については重宝される。それで世界に通用するようなSEもたくさんいるだろう。結局のところ、SEにはバイキング的な要素はいらないのかもしれない。