以下の本で書くことができなかった、SEの楽しいときを紹介します。
■■■上司がいなくて納期に余裕がある状態での残業
SE(システムエンジニア)の仕事をしていて、納期が迫って、追い詰められた状態の残業は地獄でしかない。
でも、慢性的に残業が多いSE(システムエンジニア)の現場ではあるから、そういう追い詰められた状態ではないときもある。
納期がかなり先であったり、ドキュメントを整理するだけの仕事での残業もあるのだ。
その状態で、上司がいなかったら、パラダイスである。サービス残業なのか勤務なのか曖昧な時間になってくれば、仲間SEでわいわい騒ぎながら仕事をする。話し込んでいたらいつのまにか終電だったなんてこともあるが、めちゃくちゃ楽しい。
よき仲間と語らうのは、本当に楽しい。
■■■出張先で、現地のおいしいものを食べるとき
SE(システムエンジニア)の仕事場は、オフィスやデータセンターがほとんどである。
だが、たまに、遠方に行く仕事がある。お客様の支店や営業所、工場などにシステム導入する場合だ。
旅行をそれほどしないSEが多いと思うが、現地のおいしいものを食べるのは楽しみである。とてもいい仕事だ。
観光ではなく仕事で行っているわけだから、有名店まで車に乗って出かけるほどの余裕はない。お客様先やホテル、駅の近くで店を探すことになる。
とはいえ、ご当地の名産のレベルは高い。
そのすばらしさに感激する。
ちょっと前に、香川県坂出駅構内にあるうどん屋にふらっと入った。
駅のうどん屋だから、たいしたことないとたかをくくっていたが、大間違い。
あまりのおいしさに驚いた。
しかも安い。
駅のうどん屋でこのレベルだとすると、有名店に行ったらどれくらいうまいのかと思わずよだれが出てくる。
さすが本場のプロだな~と思う。
一方、我々もSE(システムエンジニア)として、ITのプロである。
「さすがSE! その技術力に驚いた」 そう言われるようになりたいものである。
画像: パソコンを直せずに、嫌味を言われるSE(システムエンジニア)
■■■成長する楽しみ
楽しみにはいろいろあると思う。お客様に喜んでもらうこともそうだし、仲間とわいわいさわぐのもそうだ。すきなことをとことんやるのも楽しい。
その中で、一つ、「成長する楽しみ」というのもあると思う。
知識が増えたり、できなかったことができるようになったり、人として成長したりすると、とても楽しい。
それに、たとえ半歩ずつでも成長していると、夢があるのだ。もしかしたらもっとできるようになるかもしれない、憧れの人のようになれるかもしれない、そんな楽しみなのだ。
この楽しみは、とても楽しいだけではない、社会にも役に立つし、周りからの共感というか信頼も集めることができる。
この楽しみがあるというのは、いいことだと思う。
■■■トラブルシューティング
「不謹慎だが、正直言ってトラブルシューティングは楽しい(58歳男性)」
SEアンケートにあったコメントであるが、分かる気がする。
SEの技術力を試せるし、お客様がお困りであって、それにお答えできるという醍醐味だろう。
だが、簡単に解決できることばかりではない……
電話越しでのサポートは、結構イライラする。サポートセンターの人の忍耐力はすごいなーと思う。
画像: 電話にてパソコンの設定サポートをするSE(システムエンジニア)
■■■仕事以外でパソコンに触れるとき
仕事以外でパソコンをするのと、仕事中にパソコンをするのは違うものだ。
仕事のプレッシャーが無いので、パソコンの本当の楽しさを改めて感じるときがある。
特に、友達の家のパソコンや旅先にてパソコンを触るのは最高に楽しい。
SEであるから、仲間の中ではもっともパソコン操作には詳しい。
素人の友達の前でブラインドタッチを見せたら、あまりの速さに驚かれることになる。
軽いヒーローである。
■■■休みの計画を立てているとき
SEは休みが取りにくい仕事で、休みであってもときに呼び出されます。だから、休みと言っても本当の休みではないともいえます。
それでも!
休みの予定を入れて、計画をたてるときはとても楽しくて、ウキウキします。
■■■女性がいる職場で打ち合わせをするとき
SE(システムエンジニア)の世界は男社会であり、女性と触れ合う機会が少ない。
お客様も、責任者とお話するような場合には男性が多いし、お客様が情報システム部である場合は、やはり男性が少ない。とても寂しいことである。
仕事は真面目にやるのであるが、大学キャンパスで女子大生の中を通ってIT課で打ち合わせるというのは悪くない。
また、女性の受付がいらっしゃる会社は、笑顔でお迎えしていただけるため、それだけでSE(システムエンジニア)はモチベーションが上がる。仕事をさぼるのではない、心がちょっとウキウキする、勤務中であっても、それくらいはいいのではないかと思う。
また、お客様に女性がいる場合もある。男社会で、女性に免疫ができていないSEは、態度が露骨に変わる人もいる。
人間としてどうかと思うこともあるが、多少のことはセーフかなとも思う。
画像: 女性だと態度を変えるSE(システムエンジニア)
■■■ランチ
SE(システムエンジニア)が勤務するIT企業は都心であったり、大都市での仕事が多い。
顧客先であったり、データセンターであったり、協力会社などに行く場合も、やはり都会が多い。
大阪であれば新大阪駅前にIT企業がたくさんある。全体的に高立地なところにあり、田舎での仕事は比較的少ない。
好立地であることから、打ち合わせでは取引先のきれいなビルを見たり、流行りのランチを食べることができるのがSE(システムエンジニア)の楽しみである。
それと、やはりこき使われ、ハードな仕事をしているから、息抜きのランチはうまい。
「日本人なら知っておきたい仏教 (KAWADE夢新書)」(河出書房新社)には、「「禅僧たちは、食事をいただく前に「五観の偈[ごかんのげ]」という言葉を唱える」と述べられており、その中の2つ目の意味は「自分の行ないがありがたい食事を受けるにふさわしいかを考える」である。
SEから仏様に言わせていただくとすると、「十分働きました。たくさんいただきます!」という感覚である。
画像: 食事をいただくのにふさわしい働きをしたSE(システムエンジニア)
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