私が取引している製品メーカーさんで、自分の製品が大好きな方がいる。
自社製品に惚れこんでいるので、どれだけその製品が素晴らしいのかを、幸せそうに語ってくれる。なんともほほえましいというか、こちらもうれしくなる。
当然、製品に関してはとても詳しい。どんな質問をしても、即座に回答をくれる。その製品に関しては、私は彼に対して、絶大な信頼をしている。

彼は自社愛で満たされているので、会社のロゴが入ったノベルティだけでなく、シャツやカバンなども愛用している。電車でロゴ入りを使うのはやや恥ずかしいと思う人もいるだろう。しかし、その製品が好きだから、自然と身に付けているのである。

本田健さんのミリオンセラー作品である「ユダヤ人大富豪の教え(だいわ文庫)」には、「お金儲けのことばかり考えている連中よりも、仕事が好きでしょうがない人間の方が成功するのだ」とある。
ユダヤ人大富豪の教え
本田 健
大和書房
2003-06-19

花屋さんの例が書いてあり、「花が好きな店の主人は、自分が大好きな花で、お客さんにどのように喜ばせようかと考えている。余分にサービスをしようとか、きれいにラッピングしてあげようとか、・・・」。「一方、利益ばかり考えている花屋は、その逆をやる。一本サービスするなんて、とんでもない。ラッピングするときは有料にして利益を出そう。・・・」
本にも書いてあるが、どちらの花屋で花を買いたいかを考えたら、明らかに前者である。また、「客は、花を愛する花屋で花を買うと、幸せな気持ちになる」ともある。

私がメーカーの彼に感じた気持ちと同じなのである。

ジャンプのマンガ「バクマン。」でも、人気NO.1の漫画家である新妻エイジに関して、真城から「僕たちと新妻さんの一番の差はどこですか?」の問いに、「佐々木編集長は「マンガをどれだけ愛しているか」と答えている。
自分が本当に仕事に情熱を捧げているからこそ、読者やお客様に高い価値を与えることができるのであろう。