SE100人に聞いたシステムエンジニアの仕事 - 仕事内容とその魅力

SE(システムエンジニア)100人に聞いたアンケート結果を中心に、SEの仕事内容の実態やSE"あるある"話を紹介します。

カテゴリ:3.SEコラム > 3.2 仕事のやり方

「31の由来」として、サーティワンアイスクリームのサイトにはこのようにある
「1ヶ月(31日間)毎日違ったおいしさを楽しんでいただきたい」
http://www.31ice.co.jp/contents/info/about.html
なるほど。こういう理由を聞かされると、つい誰かに話したくなるものである。
でも、お店に行くと、実際には32個(種類)のアイスクリームがある。
なぜなのか。

偉そうにこのタイトルを付けて、実は答えを知らない(ごめんなさい)。ただ、アイスケースを見ると、4個単位である。4×8=32が収まりがいいからかもしれない。または、1つはアイスが切れたときでも、31種類をご提供できるという予備なのかもしれない。

今度、取材をしてみたいものである。

でも、私は、この1個の予備というのは、SE(システムエンジニア)の仕事において、とても重要だと思う。(いきなり話が飛躍してしまった……)

SEの仕事は、顧客からのえげつないコスト削減要求により、リスク費用というか、余裕を完全にゼロにすることがある。これは、金銭面に限らず、人員的にも、納期的にもギリギリなのである。これはしんどい。
ほんの10万円の予算であったり、たった1日の納期の余裕があれば、うまくいくことがよくある。また、その余裕が、心理的な負担を大きく減らしてくれるのである。
「31個なんです」と言って、手違いで同じアイスがあれば30個になってしまう。その1個の余裕がないだけで、お客様を裏切ってしまうことにもなるのである。
余裕がない仕事は、仕事の焦りにつながり、ミスも増えてしまう。

さて、リスク費や余裕はどれくらい持つべきか。
私は3%以上を提唱したい。3%を切ると、きついだろう。
サーティワンアイスクリームでも、31個に対し、1個の余裕を持たせている。1÷31=3%である。
最後は、かなりのこじつけであったが、まあ、そんなもんではないだろうか。

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フリーアンサーという私のアンケートの採り方がよくなかったかもしれません。
このアンケートに対するズバリの答ではない意見がたくさんありました。しかし逆に、皆さんの素直な意見が聞けたのでよかったと思います。
女性SEの皆さんの、力強い意志を感じました。

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【女性SE100人に聞きました】 
調査方法 : インターネット調査(マクロミルモニタを利用)
調査対象 : 全国20〜59歳のシステムエンジニア
調査時期 : 2015年1月
有効回答数 : 100サンプル
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アンケート結果を集約すると、大きく3つである。
項目票数 
1男女差は無いので、工夫そのものが無い15■■■■■■■■
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2男性と対等に仕事ができるように
工夫(というか努力)している
38■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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3女性SEならではの工夫をしている23■■■■■■■■■■■■
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※「特に無し」という意見が結構あった。それが上記のどれに該当した特に無しなのか分からない。
なので、100人アンケートであるが、総票数は少なくなっている。

それぞれに対して、以下が、女性SE(システムエンジニア)の主な意見である。

1.男女差は無いので、工夫そのものが無い 15票
・SEが男社会だとは思わない。自分の得意分野、苦手分野も含め、自分のスキルをあげていくだけ。(46歳女性)
・女性とか関係ない。仕事ができればなんでもいい(49歳女性)
・そもそも男性社会とは感じていない。最低限のお給料分はきちっと働き、プラスアルファとしての価値を出すようにはと考えているが、それは普通のサラリーマンとして普通のことだとも思う。(32歳女性)
・男性とか女性とかの枠組みを考えて仕事はしていません。(35歳女性)
・男性に勝とうと思わない。勝ち負けではなく、協力して働いている。(26歳女性)

2.男性と対等に仕事ができるように工夫(というか努力)している 38票
・打ち合わせの場でも積極的に発言する(27歳女性)
・業務知識を習得し、スキルアップを続けること(45歳女性)
・業務に責任を持つ(45歳女性)
・男性に負けないぐらいの技術力をつける。(29歳女性)
・自分の意見をしっかり主張する。(29歳女性)
・負けごとをいわない(27歳女性)
・見下されないよう仕事をきっちりやる。技術のトレンドについていく。(31歳女性)
・女性特有の体調不良にならないように健康管理を徹底している。(35歳女性)
・男性と同等に働くこと。残業、深夜作業、休日出勤、出張の全てを男性と同等にしていた。夫の理解と子供を見てくれる親と同居していたからできたことです。(53歳女性)
・女を前面にださないこと。(32歳女性)
・なめられないようにパンツスーツを着て見た目からきちんとする、甘えずに自分の仕事をしっかりこなす。(31歳女性)
・あまり負けたことがないですし、特に工夫もしていません。(39歳女性)

3.女性SEならではの工夫をしている 23票
・体力勝負をしない(52歳女性)
・定時内で効率よく作業する。男性よりコミュニケーション能力は高いと思うので、職場の誰とでもいつも会話するようにしている。(51歳女性)
・女性であることをうまく利用する。甘えられるところは甘える。(35歳女性)
・声かけ、お土産、片付けなどのいわゆる伝統的な女性アクションを意識して行うと、男性社員にはない付加価値として意識していただけるようだ。(47歳女性)
・しっかり意見を言う。かつ愛想よく接する。(27歳女性)
・男性では気づかないことを前もってやっておく。周りへの気遣い、配慮(31歳女性)
・丁寧な応対や、フォローの細かさ。客先の担当が女性の事も多く、システムが分からない人に丁寧に伝える(30歳女性)
・出しゃばらないこと。徹底的に支援にまわって男性を立てて、できるだけ甘やかしてもらう。(25歳女性)
・丁寧に仕事を進める(45歳女性)
・逆に女性としての長所を生かして、丁寧な仕事やきめ細やかな気遣いをするようにしています。(40歳女性)
女性の長所を生かした仕事をする女性SE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 女性の長所を生かした仕事をする女性SE(システムエンジニア)

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 お客様満足というのは、本当に難しいと思う。お客様の業務を改善し、コストを抑えて最適なシステムを作ることがお客様満足につながるかもしれない。
 しかし、そう単純なものでもない。経営層の方は、比較的上記のように思ってくださることが多い。しかし、情報システム部のお客様にとっては、「新しいことをするのは面倒」「楽をしたい」と思っているかもしれない。逆に、「(業務が改善されないとしても)新しい技術を使いたい」「自分のやりたいようにしたい」と思われているかもしれない。
 ときに、自分の好きにやりたいことあり、それを後押しする資料を作ってくれと依頼されることもある。この場合、冷静な比較検討は不要だ。たとえばSANストレージを導入したいとのご要望に対し、冷静に比較検討した結果、お客様がやりたSANストレージは無くてもいいのではないか?とう結論に達したとする。それをそのままお客様に提示したら、恐らく激怒される。
 「俺の指示通りの資料を作ってくれ」と。当然、お客様満足度は高くない。
 
 こんなとき、世間のSEの皆様はどうされているのだろうか。私は真っ向から正論を言い、担当を外された経験もある。そのときはそれが正しかったと思っていたが、本当にどうかは分からない。
 お客様の指示通りに動いて信頼を勝ち取り、完全に勝ち取ったあとで、やんわりアドバイスをするのがいいのだろうか。本当に答えが分からない。

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SE(システムエンジニア)というのは技術職で、いわば職人である。細部にまでこだわるところが技術者として必要な素養である。しかし、細部な技術にとらわれすぎて、仕事全体が前に進まなくなることが私もよくあった。SEとして、気になるのである。

例えば、信頼性の高いネットワークシステムの提案をするために、機器の冗長化および切替方式の検討をする。STPがいいのか、リンクアグリゲーションがいいのか。必要に応じて負荷分散装置を入れるべきなのか。また、細かく検討していくと、求められてもいないのに、BCPの観点から遠隔地へのディザスタリカバリまで検討してしまう。しかし、停止しないシステムを作り上げるのは不可能なのである。高い信頼性にこだわると、コストがどんどん高くなる。コストをどれだけ高めても、信頼性が100%のシステムを作ることができない。最後の0.01%の信頼性を高めるために悩んで提案ができず、いたずらに時間をかけてしまう。お客様と相談したところ、「システムは止まったらそのときは手作業で代替えするしかないよね」と言われた経験があり、自分が長い時間かけて検討していたことは一体なんだったんだろうと思った。

お客様が求めているものは主にQ(Quality:品質)、C(Cost:価格)、D(Delivery:納期)だ。どんなことが(どんな品質で)、いくらで、そしていつまでにできるかが大事だ。私のさきほどの例の場合、細部にこだわりすぎたため、価格面でも、提案の納期面でもお客様に満足いただけるものは提供できなかった。なおかつ、最もこだわった信頼性の品質の面でも、中途半端な提案しかできていない。結局、自分が考えていたことは、自分が気になるところだけを考えており、お客様が本当に求めていることを一切考えていなかったのである。
 
仕事を進めるときに、全体像を考え、何が求められているかを理解する。当然、要件や品質だけでなく、コストやスケジュールも大事だ。

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同じSE(システムエンジニア)の業務をしていても、大きく成長する人と、そうでない人がいる。その最大の理由に関して、私は「自らがやり遂げる」かどうかだと考えている。

SE(システムエンジニア)の仕事が成長するのは、間違いなく責任を持たされ、主体的にやった場合だ。一方、あまり成長できないのは、サブでの仕事であったり、責任を負わないような仕事をする場合だ。「社長と副社長の距離は、副社長と運転手の距離よりも遠い」と帝人の大屋晋三元社長が言われたそうだ。この言葉にはいろいろな意味があるだろうが、社長の責任の重さは副社長の責任の重さとは大きく違うことを表しているだろう。
(※また、マイクロソフトのスティーブバルマー氏は、「ナンバー1であることは、ナンバー2であることとこれだけ違うのか」(「革命者たち」朝日新聞 be 編集部)と述べている。
逆風を生きぬく革命者たち
朝日新聞be編集部
朝日新聞社
2006-02-07

ただ、これは、何でもリーダをやれということではない。組織の立場などにより、すべてのSE(システムエンジニア)がリーダをすることは難しいと思う。
しかし、リーダではなく、単なるメンバーSE(システムエンジニア)であったとしても、仕事において役割を責任をもらい、その役割における責任を全うする。これが、成長する方法である。
例えば、社内のネットワークを更改する場合、「設計は私がやらせてください」「設定は私が責任を持ってやります」と宣言すればいい。ついでに「先輩はゆっくりしていてください」と言ってもいいだろう。悪い気はされないはずだ。
恐らく、すんなりいくことは無いだろう。「やります!」と威勢はよかったのに、実際にはうまくいかず、メンバーに迷惑をかけることもあるだろう。でも、多少の迷惑をかけたとしても、自分が成長し、結果的に会社に貢献するというくらいのつもりでやりきるべきだ。

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SEという仕事において、「自分で調べるルートを作る」ことが、一人前のSE(システムエンジニア)になれるかどうかの大きなポイントだと思う。
仕事を依頼する立場になれば、仕事を安心して任せられる人に任せたい。
それが、毎回質問を受け、事細かに説明する必要があるのであれば、自分でやった方が早い。
任せた以上は、「できました」という報告を待ち望んでいるのである。

そう考えると、若手SE(システムエンジニア)が一人前になるには、自分で調べるルートを築くことであろう。
それは、誰かに聞くなと言っているのではない。誰かに聞いてもいいのだ。でも、仕事を頼んできた先輩や上司に迷惑をかけない誰かに聞くのである。
可能であれば、独自のルートがいい。また、ネットでの検索力を高めるのでもいいし、実機で試せる環境を自分で用意しておくのでもいい。研修に参加して講師とパイプをつないでおくのもいい。ベンダさんでもいいし、社内の別部署にいる詳しい人でもいい。

以下のイラストのような営みも、わりと重要ではないかと思っている。
先輩に差し入れをしながらお手伝いをして良い関係を築き、色々と教えてもらおうとするSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 先輩に差し入れをしながらお手伝いをして良い関係を築こうとするSE(システムエンジニア)

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上司からこの言葉をもらったときに、妙に納得した気がする。
SE(システムエンジニア)の仕事に限ったことではないだろうが、仕事とは嫌なことが多いものである。
でも、仕事を変えていくのは難しいし、できないかもしれない。雇われの身だからしかたがない。であれば、自分が変わるり、楽しくやればいいのだ。

どうやったらSE(システムエンジニア)の仕事が楽しくなるのか。よりよい成果を出すとか、やりがいのある仕事などが理想であるが、すべての仕事がそうとは限らない。であれば、単純に、「どんなことも楽しむ」という姿勢も大事であろう。

忙しい仕事中に、緊張感のない会話をするSEがいる。そのようなふざけた態度にイライラしていた自分がいたが、成果をきちんとあげていれば悪いことではない。むしろ、いいやり方であろう。
実際、この考え方に改めただけで、少しずつであるが、楽しくなった。心の持ち方って大事なんだと思う。
イラスト:お客様からの連続攻撃でボコボコにされたSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: お客様からの連続攻撃でボコボコにされたSE(システムエンジニア)

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おかしいと感じることが多い。
すぐに謝るのは必要だが、偉い人を連れて大名行列のように謝ることが求められていることなのか。むだに細かく、莫大な報告書を作ることが、お客様にとってうれしいことなのか。
まずは早期復旧であり、次は今後の根本的な解決策の遂行であろう。

多くの人はこれが分かっているだろうが、それをしない。対応の中心は、「謝る」ことにフォーカスされている気がしてならない。テレビでは、徹底的に謝らせる報道をたまに見る。本人ではなく、息子がしたことであっても、「(芸能人の)親が謝るまで世間は許さない!」みたいな雰囲気がある。
で、謝りさえすればなぜか報道は終わる。今後の対応などは全く触れられることはない。であれば、混乱を早く終息させるために、とりえず平謝りすることが得策になってくる。そして、今後の改善などはしなくても済む。これって良くないのではないか。

なんかおかしいと思うのは、私だけだろうか。

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近くに評判のいいスパゲッティ―屋さんがあると聞いて、行ってみた。
私のような庶民には、イタリア料理とかフランス料理、スペイン料理などの違いが分からないが、なんとなくイタリア?のような気がしている。
女性客が多く、前菜とメインのスパゲッティ―(パスタというらしい)、コーヒーがついて900円(税込)。悪くない。ただ、女性向けということもあり、量が少ない気がした。
そこで店員さんに「大盛りできますか」と尋ねたところ、笑顔で「大丈夫です」と言われた。
これは私のミスでもあるのだが、会計は1100円であった。大盛りはプラス200円ということだ。
店員さんの心の中は「うっしっし。騙されやがって」と思っているはずはない。普通の接客なのだろう。
私の聞き方が悪かったと思う。

SEの仕事でも、あいまいな表現をつかって確認するのは危険だ。「大丈夫です」という言葉は、何がどう大丈夫なのかを確認しないと、あとでもめることになる。「大丈夫です。サインします」なのか、「サインしなくても了解していますから大丈夫です」なのか。
前者はサインをするが、後者はサインをしてくれない。

ランチでの失敗は、いい勉強になった。
大丈夫という言葉でお客様にごまかされるSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 「大丈夫」という言葉でお客様にごまかされるSE(システムエンジニア)

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個人向けの商品と違い、企業向けのシステムというのは、いいシステムと作れば売れるという単純なものではない。
営業活動が大事になる。単に売り込むというだけではない。お客様と信頼関係を作る行為が大事だと思う。
そのためには、小さいことで言えば、時間を守ったり、礼儀など、いろいろあるだろう。私はSE(システムエンジニア)の仕事において、信頼関係を作るために、どうしたらいいのか、よくわかっていない。
これは、私に限らず、多くの人がきちんとは理解していないと思う。SE(システムエンジニア)は技術向上には余念がないが、営業的な能力向上にはそれほど注力していないだろう。それに、技術と違って、人相手の仕事は答えがないし、相手によって正解が変わるから難しいのだ。
多くのSEが迷うし、正解も無いのであるが、だからといって何もしないのではよくない。信頼関係を作る点で進歩はない。では、どうするかというと、「顔を見せる」ということは大事ではないか。お客様の要望や不満も直接耳にすることができる。
その人と接する時間が長ければ、その人を好意的に思うというようなことも聞いたことがある。お客様に好かれるということも大事だ。

また、システムの開発をしているときに、なぜこんな無駄な仕組みが必要なのか、なぜ、そういう無駄だらけの仕様になっているのかと感じることが多いのだ。
  SEの仕事はお客様の生の声を拾うことはとても大事だと感じるのであるが、いいシステムを作るというシンプルな構造で世の中は動いていないのだ。お客様のところに出向くと、これに気が付くことがある。
 無駄な仕組みがあったとしても、お客様の上司意向であったり、会社組織の不条理であったり、はたまた、お客様担当者の身勝手であったり、いろいろなのだ。
 やむを得ない事情があるのだ。当然、それを説得すればいいのであるが、それをできる可能性はかなり低い。すると、変な仕様のものを無理に作るなど、困ったことになる。
 そのやり方がいいかは不明であるが、お客様と生で接して初めて分かることがあることは事実だ。
 今後も、なるべく現場に足を運ぶことが、SEに求められるだろう。
お客様の身近な相談役としてのSE(システムエンジニア) - Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: お客様の身近な相談役としてのSE(システムエンジニア)

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