SE100人に聞いたシステムエンジニアの仕事 - 仕事内容とその魅力

SE(システムエンジニア)100人に聞いたアンケート結果を中心に、SEの仕事内容の実態やSE"あるある"話を紹介します。

カテゴリ:3.SEコラム > 3.3 マインド(考え方)

SEの仕事では、程度には幅があれど、交渉はつきものである。
お客様との交渉もそうだし、社内でも進め方では交渉というか、論議はある。
上司との関係(仕事や昇進、配属など)でも交渉が必要だ。
ランチに同僚とどこに食べに行くか。自分が行きたい店に誘導するのも交渉。
この交渉だが、とても難しい。

アリストテレス弁論術として、人を説得するには、エトス(信頼)、パトス(感情)、ロゴス(論理)がいるとのこと。
まさしくその通りで、自分にはまったくできていないと反省してしまう。
自分の意見が正しいと思い込み、なぜわからないんだ!と感情論で言ってしまう。
反論されたらなおさら感情的になり、さらに厳しく論破しようとする。もうめちゃくちゃ。

まず、自分が信頼されること(エトス)が大事。
たとえば、子供が「父親の言うことだけは聞かない」と決めていたら、どれだけ正しいことを言っても聞かない。

また、相手が感情が受け入れられる状態になっているか(パトス)も当然大事。

そして、言っていることが正しいことも大事だ。
理系の私からすると、パトスが大事と思っている。
しかし、もしかすると、パトスなんてほとんど重要ではなく、エトスが9割を占めるのではないかもしれない。しょせん、人間は感情の生き物なのだから・・・。

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SE(システムエンジニア)としてのプライドや誇りを持って仕事をする。それがかっこいいし、SE(システムエンジニア)のあるべき姿だと思う。私の場合も、自分の信念というかサンクチュアリーというか、そういうものがあって、判断に迷ったときは外野に惑わされず、そちらを優先してきた。
よって、上司にだって違うことは違うと言うし、お客様にもできないことはできないという。不正な取引なんてぜっていにやらなかった。

ただ、それが結果的によかったかは別だ。

納得させる話力
土田 晃之
双葉社
2015-03-21

この本に、「若いときのプライドなんて本当にクソだから」とあった。この言葉には、頭をガーンと撃たれたような衝撃を受けた。
自分のプライドっていかほどのものだったんだろうと。
頭を下げたり、恥をかいたり不満を持ちながらも言われたことをやったり、嫌な上司にへばりついて仕事を教えてもらったりと。もしそういう仕事をしたら、違う人生が待っていたのかもしれない。もしかすると、もっと成長していたかもしれない。

果たして、そうなんだろう……

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SE(システムエンジニア)の仕事は、長時間労働になりがちで、納期前は休みがほとんど取れない。そうすると、仕事ばかりになり、遊ぶ時間も削減されてしまう。
 これは仕方がないことかもしれない。でも、そんな忙しい中でも遊ぶ人は遊ぶのだ。つまり、わずかの休みを休息に使うのではなく、遊びに使う。
 
 本田宗一郎さんは「遊ぶときはとことん遊べ、仕事するときは、とことん仕事をしろ」と言われたという(出典:「本田宗一郎の教え(ロングセラーズ」)。
また、同じ本に、「遊びたいから仕事をするんだというのが本田流」ともある。
 本田宗一郎さんに限らず、できる男は遊び方もうまいと思う。
 結局、仕事と遊びの振れ幅が大きければ大きいほど、大きな仕事ができるのではないかと思う。
 これは事実のような気がする。また、仮に事実ではないとしても、仕事ばかりのよりも、振れ幅が大きい人生の方が、楽しいに違いない。

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SE(システムエンジニア)として仕事ををしていると、本質的に正しいことが通らないことがある。
皆さんも思いつくことがたくさんあろう。たとえば、お客様に不利になることを隠したり、対応をほったらかしにする場合、いい加減な設計で終える場合である。他には、上司が仕事を全くしないとか、不正な取引をしたり、無駄な出張ばかり行っているなどである。
こんなとき、SE(システムエンジニア)の皆さんは、きっと腹が立つだろうし、イライラもするだろう。
私もそんなときは、上司にたてついた。それを正しいと評価してくれた仲間や他の管理者が多くいた中、違う意見もいただいた。
「組織だから、役職が高い人の言うことが正しい」
「部下のくせに意見をするなんておかしい」
「文句があるなら偉くなってから言え」
などの組織のヒエラルキーの観点だ。たしかに、組織であるから、上司の命令は絶対なのだ。
この意見に関しては、いろいろな意見があるだろう。ときと場合によるというのも正解だろう。
自分の信念を通したかったら、偉くなるしかないのかもしれない。

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SE(システムエンジニア)の仕事に限ったことではないが、仕事を充実させるためには、「全力で遊ぶ」ということが、一つの方法だと思う。遊びが充実していると、それを目標に仕事もがんばれる。それに、遊びがいい気分転換になるのだ。

SE(システムエンジニア)の仕事が忙しくなると、ついつい仕事のことばかり考えてしまう。ご飯を食べているときも、風呂でもトイレでもだ。それが楽しければいいのだが、そうでないときも多い。仕事がうまくいかずに頭から離れない…ということもあるだろう。そして眠れないということも。
 そんなときは手帳が活躍する。SE(システムエンジニア)の仕事で気が付いたり気になったことは、手帳にメモしておくのである。そうやってそのことは忘れて気持ちよく遊ぶ。
 心の底から遊ぶ。最近、私もこのことを忘れていた気がする。おいしいランチを食べたり、テレビで思いっきり笑うということでもいいだろう。仕事がうまくいっている人に、そういう遊びを楽しんでいる人が多いように感じる。


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SE(システムエンジニア)の仕事をするなかで、いろいろなことが起こる。嫌なこともたくさんある。
他人の仕事の責任をかぶらされた上司に、「ひどい話ですよねー」と同情を見せた。
すると、上司がこんなことを言った。
「全て仕事だから、好きも嫌いもない。頭を下げることだって、仕事と思えばなんてことはない」

「なるほど」と思った。

上司も先輩も、お客様先から出入り禁止を食らっているという状況での仕事も、仕事と割り切れば、どおってことない???
上司も先輩も出禁なので、一人で謝りに行かせられるSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 上司も先輩も出禁なので、一人で謝りに行かせられるSE(システムエンジニア)

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お金をもらうには苦痛がいる。楽しい仕事をして、それでお金をもらえるなんてことはない。そう考えることも大事だと思ってきた。
常にそう思うのではない。理想は、好きな仕事をしてそれでお金をもらうことである。
しかし、そればかりを追いかけていると、嫌な仕事ができなくなったり、とても苦痛に感じてしまうのだ。
だから、これは気持ちの持ち方を時と場合によって分けるというのであるが、つらくて嫌な仕事をしているときは、仕事はそういうもんだという割り切りも大事かと思った。そう考えると、嫌な仕事も苦にならず、着々と進んだ自分がいたのに驚いた。
そう考えて粛々と仕事をするのも、自分の精神衛生上はいいのではないか。占いまで踏んだり蹴ったりのSE(システムエンジニア) - Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 占いまで踏んだり蹴ったりのSE(システムエンジニア)

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 多かれ少なかれ、仕事の悩みはみんなにあると思う。中には「仕事だと思えばなんてことはない」というタフな考えの人もいるが、私はそう簡単には割り切れない。
 悩みには、厳しい納期や要求事項、無理な社内調整など、いろいろあると思うが、人を悩ます根本的な要素は「人」であろう。お客様からの無理難題、上司の無責任さ、同僚の優秀さ、後輩の無能さなど、人に絡むところが多いと思う。
 でも、これが不思議なところで、悩みを解決してくれるも、「人」だったりする。
 責任感が強い人こそ、全てを自分で解決しなければいけないと感じるだろう。でも、そうとは限らない。特にB型の楽観主義で「誰かが助けてくれる」と考えてもいい。
 私の場合も、変なプライドがあって、悩みを隠すことが多かった。悩んでいる姿を見せるのは男としてよくないと。でも、正直に話すようにしてみた。すると、意外にもみんな同じような悩みを抱えていることに気が付く。これは驚きだ。
 「だったら言ってよーーー!!!」
 と思うのだが、みんな口に出せずに悩んでいるのであろう。自信満々のように見える人が、実はすごく悩んでいて、ヘルペスができていたり、過去には会社に来れなかったこともあるなどを聞くと、自分の悩みは何も解決はしていないが、ちょっと気が楽になる。
 そして、がんばれる気がしてくる。
 人間とはそんなもんであろう。

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プラス思考ですか・・・
分かってはいるのですが、実践するとなると難しいです。
君塚良一さんの著書「『踊る大捜査線』あの名台詞が書けたわけ」(朝日新聞出版)には、「もしもシナリオ教室の先生に、『きみは脚本家に向いていない』と言われたら、きみは落ち込んではいけない。チャンスだと思いなさい。もし脚本家として成功したら、のちにエッセイで、『私が脚本家として否定された日』というタイトルで書くことができるじゃないか」と述べられている。


弘兼 憲史さんの著書「気にするな (新潮新書)」では、「どんな経験でも本人の気の持ち方で必ずプラスに転化できると思っていれば、たいていのことは客観視できるのではないかと思うのです」とも述べられいる。
この考え方は、現実的には簡単ではない。でも、大変参考になる考え方だ。

気にするな (新潮新書)
弘兼 憲史
新潮社
2010-06



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SE(システムエンジニア)としてシステムを作っていると、目の前の顧客にうんざりするときがある。
理不尽な要求を突きつけ、言うことは毎回変わり、お金は無いと言う。

そんなとき、何かのモチベーションを探さないと、いい仕事ができない。
お客様の打ち合わせルームに行く途中ですれ違った素敵な人。その人が喜んで使ってもらえると信じて、システムを作る。そんなことを書いて以下が主催する63文字という超短い手紙に応募した。
http://www.npo-active.jp/
句読点も含めて63文字ジャストが点数が高いとのこと。

君の上司に何度も怒鳴られた。
でも、このシステムを使う君の笑顔が見たい。
SEとしての愛を、
このシステムと名前も知らない君に捧ぐ。
結果は選考外であったが、この考え方は、SE(システムエンジニア)には必要かもしれない。
すれ違った綺麗な人だけを思ってシステムを作るSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: すれ違った綺麗な人だけを思ってシステムを作るSE(システムエンジニア)

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