バルミューダは、スチームを入れるトースターや、柔らかい風を起こす扇風機などのヒット商品を作っている。家電の勤務経験が無い社長が、町工場を回って製品を作ったというところに驚いた。
https://www.balmuda.com/jp/
SEの我々も、単なる下請けであったり、会社の単なる作業員として働くこともありますが、「可能性」を持っているということは、忘れたくないものですね。
人事というものはときに冷酷でなので、地位に関しては(恵まれなくても)やむを得ないと思う。(それは、誰もがわかっている気がします)。
しかし、「やりがいのある仕事ができない」「自分の能力を発揮できない」ということに関しては、納得しがたいことです。
人間というのは、給料だけのために働いているわけではないからです。
では、どうしたら、やりがいのある仕事や、自分の能力を発揮する場を得ることができるのでしょうか。
正解は一つではありませんが、自分をPRすることが大事な要素だと思います。(多くのSEの皆さんは苦手でしょうね)
でも、iPS細胞の山中教授の本を読んで、少し驚きました。PRすることは大事とは薄々感じていたのですが、どれくらい大事かというと、いい実験をするのと同じくらい大事というのです。「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書)」には、「研究者にとっていい実験をするのは非常に大切。でも、それは半分。それと同じくらい、自分のやった結果をどのように伝えるか、どう議論するか、どう講演で発表するかが大切だといいうことです」とあります。
私が資格をたくさん取得したことは、自分をPRすることに役立ったことは間違いありません。たとえいくら私がネットワークの技術に秀でていたとしても、上司や人事、お客様がそれを知らなければ、仕事を任せてくれません。出版社が無名の私に本を書かせてくれたのも、たくさんの資格に裏付けられた技術があると理解してくれたこともあるはずです。
資格には、多くの皆さんが苦手とする自分をアピールすることをかなり効果的に代行してくれるという利点があるような気がしてなりません。
企業で成功してビジネスで光が当たれば、影となる出来事が噴出する。
この小説では、その話として、家族の病気、離婚、組織内での裏切りや不協和、愛人問題などがリアルに書かれてある。
小説はあるが、著者がコンサルタントとして経験してきた事実をもとに書かれてある。
面白すぎて、一気に読んでしまった。
最後の方にある「愛する子供を抱きしめられること」「妻の存在に心から感謝できること」「悲しみ、そして喜びをともに共有できる友に出会えること」などが、人生においてはもっとも大事なのではないかと、改めて感じる。
マイケル・チャン氏の以下の著書でも、「私にとって、家族は何よりも大事なのです。もちろんテニスよりも」とありました。そして、錦織圭選手のコーチを受ける際、フルタイムではないことや、ツアーに家族を同行させるなどを条件されたそうです。自分にとってとても大切なもの、それを見失わないようにするべきなんでしょうね。結果、成功すればいいですが、ビジネスも家庭も仲間もすべて失ってしまうのは最悪ですから。
受取力を磨き、今の人生のいい部分に目を向け、感謝しながら楽しく生きたいものです。
今ある平凡な人生だって、きっと素晴らしい人生に違いないのだから。
何もない遠く離れた地方での仕事を楽しめるか否か、それは自分次第