SE100人に聞いたシステムエンジニアの仕事 - 仕事内容とその魅力

SE(システムエンジニア)100人に聞いたアンケート結果を中心に、SEの仕事内容の実態やSE"あるある"話を紹介します。

カテゴリ:3.SEコラム > 3.4 SEとしての成長

私が取引している製品メーカーさんで、自分の製品が大好きな方がいる。
自社製品に惚れこんでいるので、どれだけその製品が素晴らしいのかを、幸せそうに語ってくれる。なんともほほえましいというか、こちらもうれしくなる。
当然、製品に関してはとても詳しい。どんな質問をしても、即座に回答をくれる。その製品に関しては、私は彼に対して、絶大な信頼をしている。

彼は自社愛で満たされているので、会社のロゴが入ったノベルティだけでなく、シャツやカバンなども愛用している。電車でロゴ入りを使うのはやや恥ずかしいと思う人もいるだろう。しかし、その製品が好きだから、自然と身に付けているのである。

本田健さんのミリオンセラー作品である「ユダヤ人大富豪の教え(だいわ文庫)」には、「お金儲けのことばかり考えている連中よりも、仕事が好きでしょうがない人間の方が成功するのだ」とある。
ユダヤ人大富豪の教え
本田 健
大和書房
2003-06-19

花屋さんの例が書いてあり、「花が好きな店の主人は、自分が大好きな花で、お客さんにどのように喜ばせようかと考えている。余分にサービスをしようとか、きれいにラッピングしてあげようとか、・・・」。「一方、利益ばかり考えている花屋は、その逆をやる。一本サービスするなんて、とんでもない。ラッピングするときは有料にして利益を出そう。・・・」
本にも書いてあるが、どちらの花屋で花を買いたいかを考えたら、明らかに前者である。また、「客は、花を愛する花屋で花を買うと、幸せな気持ちになる」ともある。

私がメーカーの彼に感じた気持ちと同じなのである。

ジャンプのマンガ「バクマン。」でも、人気NO.1の漫画家である新妻エイジに関して、真城から「僕たちと新妻さんの一番の差はどこですか?」の問いに、「佐々木編集長は「マンガをどれだけ愛しているか」と答えている。
自分が本当に仕事に情熱を捧げているからこそ、読者やお客様に高い価値を与えることができるのであろう。



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違う言い方をすると、「できるSE(システムエンジニア)は教えなくても自分で成長する」である。

SE(システムエンジニア)の世界であっても、以前は、育成の3本柱として、OFF-JT、OJT、自己啓発の支援を会社が積極的に行ってきた。しかし今では、長引く不況もあり、教育予算の削減もともなって、SE(システムエンジニア)育成の軸として、 上司や先輩が業務と通じて指導するというOJT(On-the-Job Training)を中心に行っている。

しかし、OJTが有効に機能していない会社がほとんどだ。OJTという名目になっているが、実際には育成はほったらかし。その原因は、多忙などの理由で教える余裕が無いこと、ITの時代の進歩の速さもあって教える能力がない(教えられない)こと、などがある。
 
だからといって「教えてくれない」と嘆いてはいけない。そもそも、仕事は教えてもらうものではないのだ。自分で学ぶものなのである。羽生善治氏の著書「決断力」には、「受け身の姿勢だけでただ教わるというのでは、集中力や思考力、気力といった勝負に必要な総合的な力を身につけることはできないだろう」と述べられている。

教えられて伸びるのではなく、自らが高い意識をもって学んだSE(システムエンジニア)が本当の成長しているのだ。
また、レベルの高いSEに共通して言えることは,「なんでも教えてもらう」という考えではないことだ。分からないことは,まず自分自身で調べたり試したりしている。自分自身で何とかしようという気持ちや行動が,結果的にスキルとして身についていく。
イラスト:人言われずとも、自ら調べようとするSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 人言われずとも、自ら調べようとするSE(システムエンジニア)

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仕事において、相手を理解することはとても大事だ。どんな間違った考えであっても、まずは理解すること。そこがスタートかもしれない。

ちょっといい話を聞いた。実話かどうかは不明。
「グレープフルーツジュースが欲しい」と泣いている女の子がいる。
でも、グレープフルーツジュースはない。そこで、ある言葉を言ったら、女の子は泣き止んだという。
その言葉は何か。


「泣くな!」
と脅したわけではない。

「めちゃくちゃおいしいオレンジジュースを上げよう」
「ケーキを食べよう」
「ゲームをしようか」
などの別の誘いでもない。

泣き止んだ言葉は
「グレープフルーツジュースが欲しいんだね」
である。

つまり、女の子の気持ちを理解してあげたのだ。そのための言葉は、相手の言葉をリピートすることである。「欲しいんですか?」ではなく、「欲しいんですね」である。たった一文字の違いが重要なのだ。

この話を、妙に納得してしまった。たしかに、自分のことを認めて、理解してもらえるのはとてもうれしい。

では、これをSEができるか。そう簡単ではないだろう。
SEは論理的じゃないことが嫌いだから間違ったことは論破したくなるだろう。また、コミュニケーションが苦手な人も多い。でも、仕事において、この力は必要な気がする。たとえどんな意見であっても、まずは耳を傾け、「〜ということですね」と相手を理解するというのは、デメリットではない。反論するのでも、受け入れてからでも遅くない。
少し訓練および年を重ねる必要があっても、できるようになりたいものだ。

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誰でも成長したいと思うものである。でも、古い体質の閉ざされた業界だと、先輩に聞くしかない。その先輩が嫌な奴だったらアウトである。

ところが、IT業界はオープンな世界だ。本もたくさんあり、ネットでも検索ができる。簡単にいうと、知識がなかったら、調べまくれば良い
若手のうちは、自分のスキル不足を不甲斐なく思う人も多いだろう。だが、それはベテランSEでも同じ事が言える。どれだけやっても、やればやるほど自分のスキル不足がよくわかる。

しかし、分らなかったら調べればいい。ただ、それだけのことである。
できるSEだって調べて調べて結果を出しているのである。
今はネットでほとんどの事が調べられる。きっちり調べあげて作り上げれば、どんな新米SEであろうが、会社の先輩も顧客も認めてくれるはずある。

また、資格の数は100を超える数があり、成長のマイルストーンとできる。重要な内容を資格としてまとめてくれるため、勉強もしやすい。これを生かさない手は無い。成長しやすい業界だと思う。
先輩に認められて喜ぶSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 先輩に認められて喜ぶSE(システムエンジニア)

成長して、一年前は口もきいてくれなかった先輩が、相談しに来てくれるようになるのは、とてもうれしいことである。

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今の世の中は、残念ながら、がんばれば成功するほど世の中甘くは無い。であれば、少なくとも、考えることが大事だ。考えて、工夫するのである。
その工夫であるが、ほんのちょっとした工夫で、驚くべき効果がでる場合がある。西原理恵子さんは、誰もやっていない分野を探したというし、
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090526/155497/?ST=career&P=2
小室哲哉さんだって、3人組ユニットがなかったから3人でやったという。
太宰治の本が、表紙をデスノートやバクマンで有名な小畑健さんが書いたらバカ売れした。変えたのは表紙だけである。
http://allabout.co.jp/gm/gc/297697/2/

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どんな小さなことでもいいので、NO.1 になる旨を書いたと思うが、1位と2位の差は大きい。小さな話だが、大阪の鶴見緑地公園には大きさ高さの違うすべり台が4つ並んでいる。1番高くて大きいすべり台はあふれんばかりの長蛇の列であるが、2番目以降はどれも並ばない。1番だけが人気だ。リクルートでは「二位になるのは「死」である」らしい。引用「リクルートのDNA」

「この世界で2番なんだよ」と言われたら、誰でも「一番は誰?」と聞きたくなりますよね。スポーツの世界でもなんでも、1位しか報道されませんし。
c4408fbf.jpg
確かに、日本で一番高い山は富士山ですけど、
2番目に高い山は知らないですね。

  ※ちなみに2位は北岳
ドラゴン桜6巻に「一位にこだわって競争しろ。一という数字のインパクトは人間を劇的に成長させる力を持っている。」と述べられている。
ドラゴン桜(6) (モーニングKC (1408))
三田 紀房
講談社
2005-01-21

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失敗したときに

「君らしくない」

などと嫌味を言われることがある。

まあ、気を使っていただいているんだろう。


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ドットコム仕事術
大前 研一 小学館(2003-07-19)
なかなかよかった本である。

以下が引用
「同じプログラマーでも、次の3種類に分類できる。
.廛蹈哀薀潺鵐阿里澆任る。 年収300万
構造や設計思想を考えられる。 年収3,000万円
2饉匐叛咾鯤僂┐蕕譴襯轡好謄狡鶲討できる。  年収3億円」
ちょっとドキッとする。
つまり、同じ学校を出ても、卒業後の目線の高さや努力の違いでこれほどの差が出る。



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仕事のやり方、分からないことなどを先輩に質問すると「自分で考えろ」と一蹴される人も多いだろう。
そう言う人は、決して教えるのが面倒なわけでは(たぶん)なく、自分で考えることの大切さを知ってほしいからあえて厳しく接していることだと思う。
しかし、自分で考えることの大切さは疑いがないが、だからといって、人に聞いてはいけないということではない。
先輩の知識・経験・技術や考えを聞き、自分のものにすることは大きな成長になる。
工藤公康投手も東尾さんに聞きまくったとか(別途解説)。
やる気があって寡黙な人も当然多くいるわけであり、質問攻めをする人=やる気があるではない。
でも、私は人に聞かなすぎる人の多さを感じるときがある。
やる気のある人は多少嫌がられても、ときにストーカーのようにつきまとい、質問攻めをするものだ。

少なくとも、人に聞くことは悪いことではない。

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自分の得意分野があると良い。よく言われるオンリーワンである。これがなかなかなれないのであるが、やり方は案外単純かもしれない。「真剣に15年やりぬく」のである。5年目くらいで少しずつ花が咲き出すと思う。
1万時間ということを聞いたこともあるが、私は時間ではなく、年数も必要と思う。大会や賞は一年とか数年に1回しかないので、いくら自分が2倍のスピードでやっても、外部環境は変えられないからだ。
イチロー、タイガーウッズなどのスーパースターも、確か3、4歳から始めている。19歳くらいで、すい星のように現れたと思われがちであるが、15年ほどの充実した期間があったのだろう。

「アインシュタイン150の言葉」(ディスカバー21)に、「相対性理論」を発表したアインシュタイン博士の言葉として「わたしは天才ではありません。ただ、人より長くひとつのことと付き合ってきただけです」と述べられている。アインシュタイン博士は天才であろうが、才能だけでなく、長く続けたからこそ偉大な研究をされたのであろう。

同じSEであっても、案件や部署が変わると、コアとなる技術が変化する。
そんな中で何か一つはやり抜くテーマを持ちたいと思っている。


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