SE100人に聞いたシステムエンジニアの仕事 - 仕事内容とその魅力

SE(システムエンジニア)100人に聞いたアンケート結果を中心に、SEの仕事内容の実態やSE"あるある"話を紹介します。

カテゴリ:1.SEアンケート > 1.4 何かおかしいSEの仕事

SE(システムエンジニア)の皆さん、どう思いますか?

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調査方法 : インターネット調査(マクロミルモニタを利用)
調査対象 : 全国20〜59歳のシステムエンジニア
調査期間 : 2014年05月28日(水)〜2014年05月29日(木)
有効回答数 : 100サンプル
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意見はかなりばらけた。その中で、上位を紹介する。
順位項目票数 
1USB禁止、外部ストレージ
禁止などの持ち出し制限
7■■■■■■■
2定期的なパスワード変更や
複雑なパスワード
5■■■■■
3Webフィルタリング5■■■■■
4セキュリティワイヤー3■■■

どれも、セキュリティ対策として有効とされるものばありである。
でも、これらを「無駄」とか「やりすぎ」とSEが発言されるということは、何か理由がある。
それは、抜け道があったり、セキュリティの効果が無いことである。
たとえば、1の持ち出し制限であれば、メールであればデータを送れたり、会社支給のUSBであれば持ち出せたりできる。そういう抜けがありながら、一部では禁止されているので、意味が無いと判断するのであろう。
定期的なパスワード変更は、セキュリティ上、意味が無いと言われるのはよく聞く話だ。別途詳しく書きたい。

それ以外には、形だけの対策がいくつか述べられていた。
たとえば、「CDケースに持ち出し禁止用のタグをつけたこと」「ドアに張られた部外者立ち入り禁止の張り紙」などである。以下のイラストのように、持ち出し申請がとても厄介な会社もあるようだ。
「やりすぎ」または「無駄」と思うセキュリティに悩まされるSE(システムエンジニア)
イラストはSEあるある(技術評論社)より

それ以外のご意見は以下続きを読む

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不満や恨みつらみがたくさんかと思いきや、約20人(/100)が「特に無し」とのこと。また、「お疲れ様です」や、尊敬のコメントなども多数あった。上司と言えど、いい人もいれば変わった人もいる。いい上司の下で仕事をしたいものではあるが、ダメ上司の下ほど実力が付くというのは事実である。何がいいのだろうか。

プラスコメント
・どうお客様を説得すべきかの手法を良く知っていることは尊敬できる(60歳男性)
・なんだかんだ言ってもご苦労様と言ってあげたい(50歳女性)
・部下以上に仕事している姿に尊敬してます。(25歳女性)

待遇面
・給料を上げてほしい(34歳男性)
・もっと楽させてください(34歳男性)
・アフターファイブを充実させたい(31歳女性)
・休みたい(44歳男性)
・残業をさせた時は、残業手当を支払ってほしい。(37歳男性)

仕事面
・現場サイドは説明べたが多いのだから、顧客の意見をこちらに丸投げするのではなく、闘う姿勢をもってほしい(49歳男性)
・実現可能なスケジュールを組んでほしい(45歳男性)
・ただの権力者。無能。必要ない。(40歳男性)
・細かい見せ方の指導ありがとうございます。でも、ある程度の品質以上は時間の無駄なので、そちらで好きなように直してください。(42歳男性)

マネジメント面
・肝を据えてメンバーに任せて欲しい。(48歳男性)
・今のリソースに見合った仕事量を考えろ!(38歳男性)
・そんなに、人任せで(自分に責任を押し付けて)いいんかい!!(50歳男性)
・仕事内容やスキルを正しく評価して(48歳男性)

イラスト:トラブル時にうしろでちょろちょろする上司をうっとおしく思うSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: トラブル時にうしろでちょろちょろする上司をうっとおしく思うSE(システムエンジニア)

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SE(システムエンジニア)の皆さんへの独自アンケートを採った(2012年7月実施)。
その結果の一部を紹介する。
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共感できるところがたくさんあります。
思うことは、皆さん同じかもしれません。
・自分目線である。お客様目線ではない。
・皆、夜型
・忙しい忙しいといってネットを見ている
・定型化が進んでいない
・定時にかえろうとするとへんなかおされること。
・実現可能な内容を、めんどくさい又は損得勘定によって、出来ることを出来ないと言ったり、さほど忙しくも無いのに、忙しいから対応できないと断る。
・その場しのぎが堂々とまかり通っている
・地球の裏側にいるのですか?という時間にメールが来ている。
・話せばいいのにということでもメールで済ます
・技術的に間違っていることがあるのに黙っている人がいる
・PCと会話する
・スケジュールがおかしい
・必要以上にドキュメントに懲りすぎている。
・自分が使うPCのメンテナンスができない
・自社はシステム化されていないのに、他社にシステム化提案をする。お客様に「おたくの会社はどうしてますか?」と聞かれて口ごもる。
・SEはなんでも知っていると営業が勘違いしている。
・うわべだけ見繕った説明でけっこう皆納得すること。意外とそれでどんどん進んでしまうこと。
・忙しい人と暇な人の差が激しい
・残業しなくてよいときも深夜まで残業
・物理的に無理な量の仕事を入れるところ
・人に仕事を丸投げして仕事した気になっている
・「仕様です」と答え、考えようとしない
・開発現場にもよるが、夜遅くまで残業するのを美徳とする風潮があること。
・遠回りのプログラムを組んでいる人が多い(楽しろよ)
・お客様の無茶な依頼を無知な上司が「できます」とか言う、アホな体制。
イラスト:お客様の無理な注文に「できます」と安請け合いする上司と、それにイラつくSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: お客様の無理な注文に「できます」と安請け合いする上司と、それにイラつくSE(システムエンジニア)

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「シャボン玉飛んだ。屋根までとんだ〜」って、「屋根も吹っ飛んだんだ」という勘違い。「アルプス一万尺子ヤギの上で、アルペン踊りをさあ踊りましょ」という「子ヤギの上で踊りを踊る」という勘違い。ニュースで「大阪府警は〜」と言うのを聞いて、「大阪は婦警さんががんばっているんだな」という勘違い。などなど、人間誰でも勘違いはあるものです。
SE(システムエンジニア)の仕事でも同じようなことはあります。でも、お客様の勘違いの中で、笑って済ませられる勘違いであればいいのですが、自分に降りかかるとショックを受けるものです。SEの皆様から取得したアンケート(2012年7月取得)を紹介します。

皆様も同じような経験がお有りでは?

軽度の勘違い
「プリンタの電源コンセントが抜けているのに、印刷できないと言われた」(37歳男性)
「ケーブルが抜けているのに、ネットに繋がらないと言われた」(42歳男性)
「手順書通りにやらなかったため、動かないと言われた」(32歳女性)
「CDの裏表反対に入れて読み取れないと言われた」(35歳女性)

中度の勘違い
「キーボードのnumロックをしていない状態で、数値入力ができないと言われた」(43歳男性)
「お客様の仕様通り開発したが、これは違うと言われた」(43歳男性)
「警告音がでないとの申告があったが、単に音量が0だった」(46歳男性)
「マニュアル上の画面イメージのボタンを一生懸命クリックする」(34歳男性)

重症
「前回の資料をとりだして、前回と変わっていないと注意された」(54歳男性)
前回の資料をとりだして、前回と変わっていないと注意されたSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 前回の資料をとりだして、前回と変わっていないと注意されたSE(システムエンジニア)

アンケートのコメントより
「勘違いだったとしても、勘違いを認めない人が多い」(36歳男性)
「嫌な思い出なので、思い出したくない」(44歳男性)
「お金さえ払っていれば、人を下僕のように使えると思っている」(37歳男性)

以降は、それ以外の意見です。続きを読む

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お客様は神様ですが、ときに王様のように、わがままをおっしゃるときがある。よくあるのが、絶対無理な納期や予算。なかでもきついのは納期。お客様内での要件整理や、決裁が大幅に遅れても、工期の終わりは変わらない。「やってよ」で済まされる。当初の半分の工期で作ることもあり、死人が出そうになる。
 以下に、アンケートなどから収集した「無理難題」を紹介する。他人のことなら笑ってすませられるが、自分にふりかかるとツライ(悲)。
 
無理難題の例
・「途中でもいいから今すぐ全てを納品して」「上司が来週から使いたいと言ってるから」
・1か月はかかるような仕様変更を「タダでやれ。今日中にやれ」
・「予算がないから、費用を半額にしてほしい」
・「削除したデータを戻してくれ」
・不具合状況を説明せずに、「調べてほしい」
・仕様が何も決まっていないのに、納期と金額は決まっていて、「とりあえず作って下さい」
・「Microsoftに交渉してWindowsの仕様を変更してほしい」
・かなりの遠方や僻地であっても「今すぐ来てほしい」
・「できないことは無いよね」
イラスト:無理難題を言われて困惑するSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事

画像: 無理難題を言われて困惑するSE(システムエンジニア)

以降は、独自アンケート(2012年8月)によるSE100人の意見である。続きを読む

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SEはシステムのプロだ。ITやコンピュータのことは知っていて当たり前である。しかし、上司が必ずしもITに詳しいとは限らない。キャリアアップの中の一つの部署としてやってくるからだ。システムが分かっていない上司はがっかりだ。会話が通じない。そして、上司がブラインドタッチができないのを見ると、泣きたくなる。

そんな上司からいろいろと指導を受ける。
「君、サラリーマンらしく七三に分けなさい」
同世代で七三の人は見たことがない。ほんとにサラリーマンらしいのかね。
それより、パソコンを覚えてほしい。
SE(システムエンジニア)の管理者であるにもかかわらず、マウスを机の端まで動かす- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: SE(システムエンジニア)の管理者であるにもかかわらず、マウスを机の端まで動かす

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SEは職人肌の人が多いので、嫌な上司と合わない人も多いことだろう。
私もそうだ。ただ、好きとか嫌いとかを会社では口にできないため、「音楽性の違い」と答えておくのが無難であろう。
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私の場合、合う合わないよりも、
仕事ができない上司が嫌です。
色々と振り回されますから。
SEは口べたで世渡りも下手な人も多い。うまく対処できないケースも多いだろう。

正しいかは別にして、個人的感想を述べる。
たとえ上司が馬鹿だったとしても、それに盾突いて得することはあまりない。とはいえ、私のように盾突かずにはいられない人物もいるが……。
組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)
菊澤 研宗
日本経済新聞出版社
2009-09-02

以下がこの本に書かれている。
「たとえ社長の独裁で会社が非効率で不正な方向に進んでいたとしても、現状のまま何もしないでいることのほうが取締役員にとっては合理的となる」「日本では、取締役員のクーデターによって社長が解任されたケースは、三越事件意外にほとんどないのが実情である」

つまり、我慢しておくのが得策なのだ。
我慢を選んだ場合、人事異動はありがたい。「2〜3年すれば変わるから」と我慢することができる。
島耕作の作者である弘兼さんの、自身のサラリーマン時代を振り返って著書がある。
気にするな (新潮新書)
弘兼 憲史 新潮社(2010-06)
上司との付き合い方に関する引用を紹介する。
「嫌な上司であればあるほど、『なんでこいつこんなに嫌な奴なんだろう』と研究する。これがすごく面白かったものです。『うわぁ嫌だなぁ』と思いながら、『わかりました』と返事だけはきちんとする。面従腹背です」
「理不尽な怒り方をした人に後でからかい半分に『飲みに行きませんか』と言ってみることもありました。」
こんな風な対処の仕方もあるんでしょうが、私にはできないです。

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