SE100人に聞いたシステムエンジニアの仕事 - 仕事内容とその魅力

SE(システムエンジニア)100人に聞いたアンケート結果を中心に、SEの仕事内容の実態やSE"あるある"話を紹介します。

カテゴリ:4.こんなときどうする > 4.4 大量の仕事を割り当てられる

「茶とSEは絞るほど出る 〜 SEという"人材"を軽視する上司」 の記事でも書いたが、SE(システムエンジニア)の仕事をしていると、絶対に無理な仕事や、やりきれないほどの量の仕事を上司が押し付けてくる場合がある。
これは本当に困ったことである。SEの皆さんはどう対処しているのだろうか。
イラスト:キャパ以上の仕事を押し付けられるSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: キャパ以上の仕事を押し付けられるSE(システムエンジニア)

いい対処方法があれば知りたいと思い、アンケートを採った。

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【SE100人に聞きました】 
調査方法 : インターネット調査(マクロミルモニタを利用)
調査対象 : 全国20〜59歳のシステムエンジニア
調査期間 : 2014年05月28日(水)〜2014年05月29日(木)
有効回答数 : 100サンプル
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項目票数 
1受けるがんばってやりきる17■■■■■■■■■
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2ベストエフォートでうける17■■■■■■■■■
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3やれるところを明確にしたり、優先順位を決めるなど、上司と交渉する28■■■■■■■■■■■■■■
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4受けるが、他人に振る6■■■
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5やらないきっぱりと断る24■■■■■■■■■■■■
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女性SE(システムエンジニア)の成子 

断る人は絶対に断りますし、受ける人は受けます。
これは両極端に分かれるますね。
正確も関係しているのかもしれません。
SE(システムエンジニア)の皆さんの生の声は以下です。

がんばってやりきる
・やります。ただし、正当な評価がされることを約束させる。(49歳男性)
・他の人に助けてもらうか、徹夜してやる。(36歳男性)
・あなたの責任ですよねという顔をして、淡々と受ける(53歳女性)
・黙ってこなす(46歳男性)
・やれる所までやるしかない(56歳女性)
・残業で対応する(28歳男性)
・なんとかなる(49歳男性)
・文句を言いながらもこなすしかない(42歳男性)

ベストエフォートでうける
・適当に減速する(39歳男性)
・マイペースでこなす(42歳男性)
・流れにまかせる(54歳男性)
・出来るだけ頑張る。努力だけは見せる。(29歳女性)
・とりあえず23時くらいまでの作業はする。(31歳女性)
・明らかにオーバーだと言ってもらえるまで、ずるずるとやる。(55歳男性) 
・できるところまでやる(43歳男性)

やれるところを明確にし、上司と交渉する
・すべては対応できないことを伝え、その中で対応できる範囲で対応する。(28歳男性)
・無理であることを伝え、どの程度までなら対応可能かを説明する(47歳男性)
※詳しくは別の記事にも書く予定

受けるが、他人に振る
・配下社員と分担する(55歳男性) 
・周りに協力してもらうようにお願いする(31歳男性)
・周りにふっていいかどうか、確認する。(38歳男性)

きっぱりと断る
・理由をつけて、無理であることを納得してもらう。(35歳男性)
・無理とはっきり伝える(43歳男性)
・リスクを説明して無理という(37歳男性)
・対応できないものは受けない(50歳男性)
・口論してしまう(48歳男性)
・出来ないと拒絶(39歳女性)

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女性SE(システムエンジニア)の成子 
やりきれないほどの仕事をやれと言われても、現実的にできません。
でも、SE(システムエンジニア)もサラリーマンである以上、断るのも難しいです。
どうすればいいでしょう。
そうだね。自分が断ると仲間に仕事が行って迷惑をかけるかもしれない。また、お客様がいるので、なかなか断りにくい。
かといって、できないことをできるというのも迷惑がかかる。
さらに、そもそもその仕事が本当に必要なのかも疑問であったりする。
徹夜で作らされた資料が無駄に終わったことを嘆くSE(システムエンジニア)- Copyright (C) viva-se.net システムエンジニアの仕事
画像: 徹夜で作らされた資料が無駄に終わったことを嘆くSE(システムエンジニア)

基本的には、仕事の進め方について、上司と相談することから始まるのだろう。
どのように相談・交渉するかに関しては、SE(システムエンジニア)の皆さんの生の声を掲載する。

優先順位づけ
・指示された優先順位順に仕事を片付けるが、下位のものの遅れについては調整してくれという。(35歳男性)
・まず工数見積もりをし、優先順位付けと休日出勤を含めたスケジュールの相談を冷静に行う。(37歳女性)
・優先順位を付け、下位の仕事はやらない(やれない) (50歳男性)
・プライオリティと期限を明確にする(53歳男性)
・優先度、工数、品質等の合意を得る。(35歳男性)

スケジュール調整、納期の交渉
・スケジュールをとりまとめ、リスケの必要性を表現(41歳男性)
・内容をお聞きし、現在の計画と増えた計画をたて職場の上司と話し合う。(48歳男性)
・優先順位と期日を確認し、完了する予定を最初におおまかに言う(49歳男性)
・できる範囲での量のみを対処する。それ以外はスケジュールを見直してもらう。(42歳男性)
・工数を見積り、対応納期を考えてもらう。(47歳男性)
・提出期限が早いものから手をつける(44歳男性)

作業範囲の明確化
・自分が努力してできる部分、できない部分を上司に説明して、できないものはできないという意思を伝える(37歳男性)
・正直に期限までにできるところまでする。実際に期限になってできていなければ、上司も私一人の責任にはできない。(51歳男性)

状況の説明
・現実をありのままに話す(39歳男性)
・処理するために必要な時間を提示する(50歳男性)
・こちらが何にどれくらいの稼働がかかっているか説明する。その上でならば夜間休日対応で良いか、他者応援は頼めるか調整(35歳男性)
・場合によっては、納期に間に合わない旨を強く申しつける。(43歳男性)
・上司を納得させるだけの物、状況を揃えて正確に説明する。(40歳男性)
・作業工程の見積もりを出し、達成不能にならないように早め早めに報告し、対策や援助を求めるようにする。(51歳男性)
・やりながら問題点を列挙し、上司に回答を求める(53歳男性)
・いつまでの期限かを確認。やや大目の概算を立て、現在抱えている仕事とあわせて、自分の見積もりを立て、報告。それで分からない上司の場合、無理なものは無理なので、後でとやかく言わないでください、という内容のことをやんわりメールで残す。(46歳女性)
・作業量を見積もり、資源(人、時間)内で出来ないものは出来ないと言う。(37歳男性)

組織での対応
・外注を増やす(58歳男性)
・優先順位を付け、自分以外で可能な作業は他へ依頼する(49歳男性)
・本当に自分でないとできないのか(他人に振る余地が無いか)の検討(35歳男性)
・やれる部分やれない部分をその場で報告し、リスケか要員調整をする(32歳男性)
・しっかりチームでこなす(44歳男性)

やり方の検討
・できないことは基本ないので、やれるための作戦をねり、会議等でできる体制を展開する(48歳男性)
・効率よい方法を考えて仕事を進める。(42歳女性)
・見た目の成果が上がるところから着手し、内部は後回しにする。そうすることにより、進捗報告で上司が安心する。(37歳男性)

こんな意見もあった。
「3連続以上の徹夜はイヤだ!」(50歳男性)

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